英語学習

-The Japan Times Alpha 記事より-
英語で読むネット中傷者の特定と
表現の自由の問題

こんにちは。

英語のリーディング学習用に、英字新聞 The Japan Times Alpha を定期購読しています。
日本語ですでに内容を把握している情報なので読みやすく、リーディングの練習に愛用しています。

今回も記事を一部抜粋してご紹介しますので、よろしければリーディングのお供に使ってみてください。

今回は2020年6月19日号の記事です。
The Japan Times Alpha

 

ネット中傷者の特定を容易に

まずは1パラグラフめです。
ここは記事の概要がつかめるところです。

A government panel agreed June 4 that victims of cyberbullying should have the right to ask website and social media operators as well as internet service providers to disclose names and phone numbers of people who make defamatory posts.
政府の有識者会議は6月4日、ネットいじめの被害者は、ウェブサイトやソーシャルメディアの運営者、さらにインターネットプロバイダーに対し中傷を投稿した人物の氏名や電話番号を開示するよう求める権利が認められるべきだということで合意した。
The Japan Times Alpha 2020.6.19 より引用

 

長い1文ですね^^
いくつか注釈をつけます。

panel    討論者団、パネリスト、(専門)委員団
ここでは「有識者会議」と訳されています。

victim    被害者、犠牲者

cyberbullying   ネットいじめ
bullying はいじめ

operators    運営者

as well as …    ・・・も同様に

disclose    開示する

defamatory posts    中傷的な投稿

 

では、この文を頭から順に読みながら意味をつかんでいきます。
英語を英語のまま理解するトレーニングです。

 

A government panel
政府の有識者会議は、

agreed
合意した。

日本語とちがって、英語は主語のすぐあとに述語(動詞)が来ます。
まずは「政府の有識者会議が合意した。」と言っておいてからどんなことに合意したのか詳細を述べます。

June 4  6月4日に(←合意した日付)

that  接続詞。何を合意したのかをこれから述べますよ、の合図。

victims of cyberbullying  ネットいじめの犠牲者たちは

 should have the right …  ・・・する権利を持つべきだ(この”・・・”がこの後に来ます。)

to ask  求める
つまり、
求める権利を持つべきだ

(何を求める?)

website and social media operators as well as internet service providers
ウェブサイトやソーシャルメディアの運営者、さらにはインターネットプロバイダーらに

to disclose  開示すること(を求める権利を持つべきだ)

(何を開示する?)

names and phone numbers of people  人々の名前や電話番号を

who  関係代名詞。どんな人々かを述べるよ、の合図。

make defamatory posts.  中傷的な投稿をする(人々)

 

ここで、完成した訳文(引用文)をもう一度見てもいいですが、見ないでもなんとなくこの文の全体的な意味が取れていればそのまま次に読み進みましょう。

英語を英語のまま読む練習です。

 

もう1パラグラフ行きます。

But while the communications ministry panel also called for discussions on how to ease conditions for the release of information leading to the identification of anonymous users posting defamatory comments, some members expressed concern that doing so could infringe on people’s freedom of expression.
その総務省の有識者会議は、中傷を投稿した匿名のユーザーの特定につながる情報開示のための要件をどう緩和するか議論することも求めたが、一方で参加者の何名かは、そのような措置は表現の自由を侵害することになるという懸念を表明した。
The Japan Times Alpha 2020.06.19 より引用

 

・・・長い^^

注釈です。
communications ministry  総務省

call for   ・・・を求める

anonymous      匿名の

doing so     そのようにする

freedom of expression   表現の自由

 

では意味を。

But
しかし

while
・・・の一方で(・・・の中身はこのあとです)

the communications ministry panel
総務省の有識者会議は

also
こんなこともした(どんなことでしょうか、このあとです)

called for
求めた(何を、このあとです)

discussions
議論を(何の議論を、このあとです)

on
・・・について

how to ease conditions
条件をいかにして緩和するか

for the release of information
情報の公開をするための

leading to
につながる

the identification of
・・・の特定

anonymous users posting defamatory comments,
中傷的な投稿をしている匿名のユーザーたち

 

まだ文は続きますが、ここまでが前半です。

 

さて後半は、

some members
何人かのメンバーは

expressed concern
懸念を表明した

that
(どんな懸念かを言うよ~、の合図)

doing so
そうすることは
つまり、条件を緩和することは

could infringe
侵害する可能性がある

on people’s freedom of expression.
人々の表現の自由を

 

きちんとした日本語に訳そうとすると、後ろから前へ前へと訳していくようになります。

が、頭の中で内容がつかめればいいだけならその必要はなく、英文の頭から塊で区切りながら読んでいくと時間も短縮できますね。
The Japan Times Alpha

 

匿名で人をたたくということ

匿名でコメントを寄せるのは、周りに知られずにある程度大胆な発言ができるという利点はありますが、何を言ってもいいと勘違いする人がいることには心底憤りを感じます。

たとえ匿名であっても、自分の発言には責任をもつべきです。
読む人が不快になったり、投稿主が特定されて困るような内容を書いてはいけないのです。

それが人としてのプライドだと思います。

悲しい事件が起きて、ネット中傷をする人物の特定手続きの簡略化に向けて総務省が動いているということです。

これを機に幼稚なネットユーザーがいなくなることを願っています。

 

ではまた!

 


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オンライン英語講師として、小中学生の英語学習と大人のためのやり直し中学英語をレッスン中。 英語習得は何よりもまず本人の努力が不可欠。その努力が楽しい努力になるように、生徒さんの心に寄り添うレッスンを心がけています。