
-The Japan Times Alpha 記事より-
「中国、香港をめぐる英国の対応を批判」を読む
こんにちは。
英語学習用に、英字新聞 The Japan Times Alpha を定期購読しています。
日本語ですでに内容を把握している情報なので読みやすく、リーディングの練習に愛用しています。
今回も記事を一部抜粋してご紹介しますので、よろしければリーディング学習のお供に使ってみてください。
今回は2020年7月17日号の記事です。
China rebukes UK over ‘gross interference,’ ‘irresponsible remarks’ about HK
記事のタイトルです。
中国は英国の香港への「無作法な干渉」と「無責任な発言」を非難する、と訳せます。
rebuke = ・・・を非難する
gross interference = 無作法な干渉
irresponsible remarks = 無責任な発言
中国政府が施行した香港国家安全維持法についての英国の対応についての中国側の非難です。
無作法とか無責任とか・・穏やかじゃないですね・・・
国家安全維持法への英国の対応とは
中国が非難する英国の対応について、2つ目のパラグラフに書かれています。
Britain has described the security law as a “clear and serious” violation of the 1984 Joint Declaration under which it later handed back its colony to China and said London would offer around 3 million residents a path to British citizenship.
英国は安全維持法が1984年の中英共同声明への「明白で深刻な」違反だとしており、香港市民300万人に対して英国の市民権取得への道を提供すると述べた。共同声明に基づき、英国はその植民地(香港のこと)を中国に返還した。
(語句の意味)
the security law 香港国家安全維持法のこと
the 1984 Joint Declaration 1984年の共同声明
British citizenship 英国市民権
では、この文を頭から意味を取っていきます。
Britain has described
英国は述べた
the security law
その安全維持法のことを
as a “clear and serious” violation
・・・の「明白で深刻な」違反だと(・・・はこの次です)
of the 1984 Joint Declaration
1984年の共同声明の
under which it later handed back its colony to China
(その声明)に基づいて後にその(英国の)植民地を中国に返還している
and said
そして言った
London would offer
ロンドンは提供するつもりだ(何を提供するかはこの次です)
around 3 million residents
およそ300万人の(香港)市民に
a path to British citizenship.
英国市民権への道を(提供するつもりだ)
ここで、完成した訳文(引用文)をもう一度見てもいいですが、見ないでもなんとなくこの文の全体的な意味が取れていればOK。英語を英語のまま読むクセがつけば読むスピードも上がりますね。
香港の民主化運動
もう1年くらい経ちますよね。香港で民主化運動が起きて。
民主化をめぐり、いわゆる活動家だけでなく、普通の家庭のお父さんお母さん、それに子どもたちまでもがデモに参加していると聞きました。
一国2制度を守るためです。
それが国家安全維持法の施工により、民主化運動が弾圧され、もう香港は香港ではなくなってしまいます。
世界が情勢を見守る中、イギリスが粋な計らいをしようとしています。
実現するといいです。
可能なら他の国からも手が上がるともっといいです。
香港には昔、旅行で行ったことがあるだけです。
当時まだイギリス領だった香港は活気があって明るくて、「元気な街」という印象で大好きでした。
香港の人たちにはかつての自由を取り戻してほしい、こころからそう思います。
ではまた!

